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日本の英語教育の問題点は?海外との比較と課題をカバーする方法!

更新日:2023.06.26

公開日:2023.06.26

日本の英語教育の問題点は?海外との比較と課題をカバーする方法!

小学校から英語を学ぶ体制を整えるなど、日本の英語教育は変わりつつあります。しかし、海外と比較すると、まだ課題や問題点が多いといえるのです。そこでこの記事では、日本の英語教育を海外と比較しつつ、現状や問題点を解説していきます。また、日本の英語教育の課題をカバーする効果的な方法も紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

日本の英語教育の現状とは

日本の英語教育には、おもに「約10年英語教育を受けても話せない人が多い」「中学生・高校生の英語レベルが文部科学省が定めている英語力目標に届きにくい」「英語教師の指導力が不足しがち」「英会話の授業が軽視されがち」などの問題点があるとされています。では、それぞれの問題点を詳しくみていきましょう。

日本では、中学校から英語を学び始め、大学教育まで含めると約10年間も英語を学習するのが普通です。にも関わらず、英語ができない・話せない人が多いのはご存じのとおりです。たしかに、約10年間英語を勉強した結果、簡単な挨拶やよく見かける英単語を理解することは可能でしょう。しかし、外国人と英語で自然にコミュニケーションのとれる人は、ほとんどいないのです。

文部科学省では、中学生なら英検3級、高校生なら英検準2級程度の英語力の獲得を目標としています。しかし現状では、この目標は半分も達成されていないのです。文部科学省の令和3年度のレポートによると、中学生で英検3級の英語力をもつ生徒は全体の47.0%、高校生での英検準2級の英語力獲得に至っては、全体の46.1%しかいません。

また、日本の中学生・高校生を指導する英語教師のレベルも問題点の1つとしてあげられています。文部科学省の令和3年度のレポートによると、中学生教師の英検3級保持者は全体の40.8%、高校教師の英検準2級保持者は全体の74.9%です。この割合は、年々上がって来ているとはいえ、まだ国の目指している基準には到達していません。特に中学教師の場合は、半数以上が未達成なのです。

そのうえ、日本の英語教育では、英会話の授業が軽視されている傾向があります。授業のほとんどが文法の学習や単語・熟語の暗記などに割かれ、英語を話す機会はほとんどないのです。そしてこれは、最初にあげた日本の英語教育の問題点である「約10年英語教育を受けても話せない人が多い」につながっていきます。

なお、2022年版の「世界最大の英語能力指数ランキング」によると、統計全体をとった111ヶ国中、日本は第80位という不名誉ともいえる結果です。しかも、アジアでのランキングでも、24ヶ国中第14位と、日本の英語力の低さが目立っています。

日本の英語教育にはどんな問題点がある?

日本の英語教育の問題点は、具体的にみると「音声学習が足りない」「受験対策が重視されている」「和訳を前提としている」「学習時間が不足している」「英語を使う機会が少ない」「海外留学の経験がある教員が少ない」「外国語指導助手(ALT)をうまく活用できていない」など、7点があげられます。ここでは、それぞれの問題点について、詳しく解説していきます。

2.日本の英語教育にはどんな問題点がある?

音声学習が足りない

英語を母国語とする人々からみると、日本人の英語の発音はまるでなっていないといわれることが多いのです。これは、そもそも日本人が本当の英語の発音を教えられていないのが原因といえます。つまり、音声学習の教育の機会が極端に少ないため、リスニング力もスピーキング力も低い傾向があるのです。そのため、英単語や熟語に英文法など、せっかく身につけている豊富な英語に関する知識を有効に使えていません。

結論として、現状の日本の英語教育では、ネイティブの英語を聞き取れず、カタカナ英語しか話せない傾向が強いといえるのです。そのため、外国人と英語でコミュニケーションをとるのは難しいといえるでしょう。

受験対策が重視されている

日本の場合、教師や生徒の多くが、英語を学ぶ目的を受験においている傾向が強いのです。そして、入試の内容は、読み書きが中心となっています。その結果、授業は文法を中心としたものに偏ったり、受験のテクニックを教える場になったりするのです。つまり、英語は受験で点数を稼ぐために必要なものであり、コミュニケーションツールとしては捉えられていないといえるでしょう。そのため、受験が終わると英語に興味を示さなくなる生徒も多いのです。

これでは、自然に英語を操り、世界を舞台として活躍する人材を育てるのは難しいといわざるを得ません。日本人の英語能力指数ランキングが低い結果となっているのも、この結果を反映しているといえるでしょう。

2-2.受験対策が重視されている

和訳を前提としている

日本での英語教育では、英語の文章を学ぶ場合は、和訳とセットになっているのが普通です。そして、その和訳こそ、日本人が英語を身につけるのを阻害している1つの原因かもしれません。なぜなら、本来英語を理解するには、英語そのものを理解する必要があるといわれているからです。相手から英語で話しかけられたなら、話されている内容やイメージが頭にスッと入ってくるのが理想といえます。頭の中でいちいち和訳などしていたら、会話がスムーズに成り立ちません。そのため、日本の英語教育の現場では、英語を英語のまま、日本語を介さずに理解する習慣を身につける工夫が必要となるでしょう。

学習時間が不足している

日本人が、母国語ではない英語を習得するには、2,000~3,000時間が必要とされています。これは、英語は日本語と比べて言語的構造や文化的構造が全く違っているのが理由です。一方、日本の新学習指導要領では、小・中学校の英語の授業時間は350時間となっています。高校では、必修とされている課程が標準で87.5時間ですが、追加課程をとる場合もあります。しかし、いずれにしても、英語習得に必要とされている2,000~3,000時間には遠く及ばないのです。

このような、英語習得に対する時間の不足も、日本の英語教育における問題点の1つといえます。そのため、日本で英語を習得するには、足りない学習時間を学校外で学ぶ必要があるといえるでしょう。

2-4.学習時間が不足している

英語を使う機会が少ない

英語の授業で、実際に英語を使う機会が少ないことも、日本の英語教育の問題点の1つといえます。これは、日本の英語教育が「暗記する」「読む」「書く」に重点を置いていることが理由です。そのため、覚えた英語を実際に使ってコミュニケーションをとる機会など、ほとんどありません。近隣のアジア諸国を始め、外国での英語の学習は、英語で進められるのが普通です。教師も生徒も、英語の授業中は英語で受け答えをして、実際に英語を使う機会を増やしています。

一方、日本では通常、英語の授業でも日本語で学習します。そのため、日本の英語教育の場では英語を使う機会がほとんどありません。この状況も、日本人の英語能力が外国に比べて低い原因の1つといえるでしょう。

海外留学の経験がある教員が少ない

海外留学の経験がある教員が少ないことも、日本の英語教育の問題点の1つといえるでしょう。実際には、1年以上の留学経験のある英語教員の割合は、約1割となっています。これは、英語力が高い教員が少ないことにつながりがちです。たしかに、海外留学の経験がなくとも、高い指導力をもっている教員もいます。しかし、グローバル化した舞台で活躍できる人材の育成を考えるなら、海外留学の経験のある教員から学べることは、生徒にとっても有益となることでしょう。

2-6.海外留学の経験がある教員が少ない

外国語指導助手(ALT)をうまく活用できていない

外国語指導助手(ALT)をうまく活用できていないことも、日本の英語教育における問題点の1つといえます。なぜなら、外国語指導助手(ALT)をうまく活用できていないことは、生徒が生の英語に触れる機会を十分に活かせていないことにつながるからです。文部科学省が発表している英語教育実施状況調査によると、外国語指導助手(ALT)のネイティブスピーカーの活用率は、かなり低い水準となっています。実際には、授業時数の40%以上にALTを活用している割合は、高校では約1割に過ぎません。そのため、生徒が生の英語に自然に触れあう機会を増やすためには、外国語指導助手(ALT)を効果的に活用する授業が求められるでしょう。

日本の英語教育と海外の英語教育の違いは?

ここでは、日本と海外の英語教育の違いを、「ヨーロッパ圏」と「アジア圏」を例にとって具体的に紹介していきます。海外との英語教育の違いを知ることで、日本の英語教育の問題点をより明確に感じることができるでしょう。

ヨーロッパ圏との違い

ヨーロッパ圏の英語教育として、「オランダ」と「フィンランド」を紹介します。まず、オランダでは、義務教育が開始される4~5歳には、すでに英語教育が始まっています。そして、オランダの英語教育には学習指導要領がないため、指導方法や学習教材は学校が任意で決められるのが特徴です。そのため、各学校とも、生徒の興味をひくような学習内容を工夫しています。楽しみながら英語が学習できるため、オランダには英語好きの児童が多いのです。15歳以上のオランダ人の94%はバイリンガルであり、77%は3カ国語が話せる人材が育っているのは、その結果といえるでしょう。

次に、ヨーロッパ圏の英語教育としてフィンランドを紹介します。フィンランドの英語教育が始まるのは、小学校3年生からです。フィンランドの英語教育の大きな特徴は、テスト中心ではないことです。これは、フィンランドには入学試験が存在しないことが理由です。フィンランドでは、学習は他者との比較のためではなく、自分のためにするものだとの精神が根付いています。そのため、間違いを恐れずに積極的に学習を進められるのです。

ただし、フィンランドで英語教師になるには、非常に高い英語力が必要とされます。たとえば、TOEICなら945〜990点相当の実力です。そのため、生徒たちは質の高い英語教育を受けることができるのです。

3-1.ヨーロッパ圏との違い

アジア圏との違い

アジア圏の英語教育としては、「韓国」と「中国」を紹介します。韓国では1997年から、小学3年生からの英語教育が義務化されています。特に、コミュニケーションのための英語が重要視されているのです。そのため、ディベートやプレゼンテーションで、実践的に英語を使う授業が行われています。また、授業以外でも英語を必要とする状況を工夫して作り出しているのです。以上のことから、韓国での英語教育は、自然に英語と触れ合い、使う機会を増やしていることが特徴といえるでしょう。

中国の英語教育は、小学3年生から始まるのが普通です。ただし、北京や上海などの1部の都市では、小学1年生から始まる場合があります。中国の英語教育の特徴は、「話す」ことなど実用的な英語を身につけることが重視されていることです。また、学習時間が多いのも特徴といえます。中国では、週に4回以上の英語の授業が実施されます。これに比べ、日本の場合は低学年で週に1回、高学年でも週に2回が普通です。ちなみに、韓国では週に3回の授業が実施されています。

3-2.アジア圏との違い

日本の英語教育の問題点をカバーする方法

今までの内容から、日本の英語教育の問題点をカバーするには「早い時期から英語の音に慣れさせる」「コミュニケーションを重視しながら学ぶ」「学校以外で英語学習の場を持つ」の3つの方法が、効果が高いといえるでしょう。ここでは、それぞれの方法について、詳しく紹介していきます。

早い時期から英語の音に慣れさせる

日本の英語教育の問題点をカバーするには、早い時期から英語の音に慣れさせることが必要といえます。というのも、英語には、聞き取りや発音に年齢的な限界があるとされているからです。一般的には、音を聞き分けるための能力は、7歳を境に低下するとされています。つまり、9歳前後となる小学3年生からの英語教育では、間に合わないということになるのです。

早い時期から英語の音に慣れさせるには、学校の教育だけに頼らずに家庭でも工夫をすると効果が上がります。たとえば、英語のニュースを流したり、英語の音楽を聴いたりして、英語の音に慣れさせるのも方法です。また、子ども向けの英語のオーディオ付きの絵本や、英語のアニメを活用して楽しく学べるようにするのも有効でしょう。小さいうちに英語の音に慣れることで、きれいな発音が身につくことが期待できるのです。

コミュニケーションを重視しながら学ぶ

コミュニケーションを重視しながら学ぶのも、日本の英語教育の問題点をカバーする有効な方法の1つでしょう。なぜなら、英語はコミュニケーションツールであり、意思や情報を伝えることが大切になるからです。そのためにも、どんな場面で英語を使うかをイメージしながら学ぶことが重要といえます。コミュニケーションを重視すると、アウトプットに重きが置かれるために、自然と話す練習ができるようになる傾向があるのです。

そのためにも、英語での討論やプレゼンテーションなどを授業に取り入れるのは、非常に効果があります。コミュニケーションをとるためにも、自分の意見が通じるような英語を身につけるようになっていくでしょう。

学校以外で英語学習の場を持つ

日本の英語教育の問題点をカバーするもう1つの方法は、学校以外で英語学習の場を持つことです。今まで紹介してきた内容からも、日本の英語教育には、学習に必要な時間が足りていないことがわかるでしょう。家庭や英会話教室など、学校以外の場で英語を学ぶことで、不足している英語学習の時間を補うことが可能です。たとえば、英会話教室なら、週のスケジュールに組み込むことで、英語学習の習慣を身につけやすいメリットもあります。そのため、無理なく学校以外で英語を学習する場を持つことができるでしょう。

4-3.学校以外で英語学習の場を持つ

やる気スイッチグループの英会話教室WinBeで実際に使える生きた英語を学ぼう!

ここでは、前章で紹介した、日本の英語教育の問題点をカバーするための3つの方法のすべてを含む、非常に効果的な手段として「WinBe」を紹介します。WinBeは、3歳~小学6年生を対象とした子どものための英会話教室です。これにより、「早い時期から英語の音に慣れさせる」ことができます。そして、人の言語習得プロセスに沿って無理なく楽しく英語を学べたり、ネイティブ講師とのやり取りを通して実践的な学習ができたりすることで、「コミュニケーションを重視しながら学ぶ」ことができるのです。また、WinBeでのレッスンを通して、「学校以外で英語学習の場を持つ」ことも、もちろん実現できます。

WinBeには、英会話の初心者から帰国子女まで、学びたい子どものレベルによって多彩なプログラムがそろっています。そして、それぞれのプログラムで、レベルに合わせた「聞く・話す・読む・書く」の4つの技能が学べます。そのうえ、対話型レッスンでコミュニケーション力を養い、映像コンテンツによる家庭での学びとスクールでのコーチングとプレゼンの相乗効果で英語力・表現力・自分力を高めていくのです。

学校以外の英語学習で英語をしっかり身につけよう!

この記事では、日本の英語教育の問題点を解説してきました。日本の英語教育は変わりつつありますが、まだまだ問題点が解決しているとはいえない状況です。そのため、日本の英語教育の問題点をカバーする3つの方法を紹介しました。WinBeで英語を学ぶことは、その方法を実現する有効な手段といえるでしょう。WinBeには、無料体験レッスンもありますので、英語力を将来に役立てるためにも、ぜひ申し込んでみてはいかがでしょうか。

執筆者:子ども英語・英会話教室WinBe コラム編集部